食物アレルギーは、子供だけの病気ではありません。
大人になって突然発症する場合もあります。
数年前に「茶のしずく」という洗顔せっけんから「小麦アレルギー」を
発症してしまった多くの大人の患者さんがいました。
小麦アレルギーには「運動誘発型アレルギー」といって
小麦食べたのちに「運動」が加わると発症するタイプがあります。
重症の場合はアナフィラキシーを起こし、ショック症状を起こす場合も
あります。
このケースは「ωグリアジン」というたんぱく質が関与
している事が多いようです。
大人になってから発症してしまったアレルギーは
残念ながら完治するケースが少ない為、一生付き合うことになるようです。
小麦はあらゆるところに含まれているので、本当にお辛いと思います。
患者さんの中には「私は一生パスタを食べられないのでしょうか?」と
おっしゃっていた方もいました。
今は、パスタも「お米」で作られているものもありますので、代替品で
様子を見てくださいね。
次に、サーファーやマリンスポーツをよくする男性に多いと言われる
「納豆アレルギー」というアレルギーもあります。
なぜマリンスポーツ❓と思われるかもしれませんが、
「クラゲに刺された経験がある人」という事のようです。
クラゲの触手の成分、ポリガンマグルタミン酸に感作しての発症のようです。
「納豆アレルギー」の厄介なところは、食べた直後にアレルギーを発症
するのではなく、時間をおいてからアレルギー発作を起こし、呼吸困難や
全身性蕁麻疹等重篤な発作を誘発するという点です。
長い方は1週間後にアレルギー症状がでるケースもあります。
「ポリガンマグルタミン酸」は冷麺にも含まれているケースがあり、
納豆アレルギーの方が「冷麺」を食べて救急搬送されたなんて
いう事もありますので、思い当たる方は注意してくださいね。
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