「骨粗しょう症」が気になるので、沢山「カルシウム」
摂るようにしています。
健康相談を行っていると患者さんから良く聞く言葉です。
「骨」を強くするためには「カルシウム」は必要と
いうことは、皆さんの中にもだいぶ浸透した話です。
「カルシウム」を摂っていたら「骨」は強くなるのでしょうか?
実は、「カルシウム」だけを摂っていても「骨」は強く
なりません。
むしろ逆効果の事もあるんですよ。
「骨」を強くするためには「骨代謝」の仕組みを
知る必要があります。
「カルシウム」は「ビタミンD」や「リン」等と一緒に
「骨代謝」に関わっています。
他にも「ホルモン」や「タンパク質」も関わっています。
「カルシウム」だけを一生懸命摂っても作用は不足します。
それから「ビタミンD」は「活性型ビタミンD」になって初めて代謝に
かかわります。
活性型に変わるためには、「紫外線」や「腎臓からのホルモン」の
影響を受ける必要があります。
ですから。「腎臓病」の方は、活性型ビタミンDを作り辛く
なるため、「カルシウム」をせっせと摂る事で他の病気を
起こすこともあります。
また、骨代謝が活発に行われるのは「成長期」女性は「妊娠期」
になります。
要するに、成長期にどれだけ骨を強くできたかで、後半の人生
の骨の状態が変わってくるのです。
では、その時期を逃したらもう骨は強くできないのか?
ということですが、骨を強化するのは至難の業ですが、
今の状態を維持するための技はあります。
実は「カルシウム」を骨の為に体内で使いたいと
思うのであれば、「夜」の摂取がお勧めです。
「牛乳」は「朝」ではなくて寝る前に飲む。
体内時計の影響を受けて「カルシウム」は夜摂る事で
翌日の「骨代謝」に備えることができます。
そして、翌日は「骨刺激」を行う事。
つまり「陸上での運動」になります。
歩く事はもちろん走る事等、骨に刺激を加える事が
必要になります。
ずっと座っていては刺激が伝わりませんので、
おうちの中でも積極的に動くように
心掛けましょう。
コロナ禍で外出することが心配な方でも
家の中で家事をする事、階段を上り下りする事
そんな簡単な事でも「骨」と「筋肉」は使います。
是非、身体を動かすことを意識して生活して
下さいね。
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