9月も半ばを迎え、季節が「秋」に 変わってきたことを感じるようになりましたね。 お日さまの日差しも柔らかくなり、 空気も乾燥してきました。
中医学的には「陽気」が衰え「陰気」が 増してくる季節となりました。 ぼちぼち、身体を冷やすことから 「温める」方へスイッチかける時期ですね。 夏場活躍した麦茶を終わりにして 「番茶」や「五穀茶」などに切り替える のもよいですね。 「麦茶」は体を冷やすお茶です。
そして、「喘息」のある方には 「発作」が懸念される時期に突入 といったところでしょうか。 9月に台風が訪れると重症発作が起きる 話をよく聞きます。
喘息発作は台風と関係は有名ですね。 でも、8月中の自己メンテナンスとの関係方が より深い関係である事をご存知ですか? 台風のような低気圧が来ることだけが 発作の原因ではないのですよ。
夏はご存じのとおり湿度が高く、 発作もなく過ごせる方が多いと思います。 なので、その間ステロイドを含む吸入や、 体調管理、ご自宅の清掃等が意外と おろそかになっていませんか?
喘息の原因にあげられる 「ダニ・ハウスダスト」ですが、 実は湿気の多いシーズンはそれほど感じないし、 ダニにいたっては生きているので 空気中に舞う心配がないのです。 舞わなければ呼吸で吸い込む こともありません。
ですが9月に入り、 空気が徐々に乾燥しだすと、 ダニは乾燥に耐えられず死滅します。
死んでいなくなれば快適に なるのではと思いますか?
いやいや、実はそれは逆です。
ダニは、死骸となり乾燥する事で やっかい極まりない存在となります。 ダニの死骸を家中から全て取り除く事 なんてできませんからね。
更に夏中に溜まったほこりは、 湿気の影響で完全に除去できておらず、 床や壁等隅っこ等にこびりついていたり、 取り切れていない事が多くみられます。
そのホコリを住処にしているダニもいます。
そして夏中湿気と共にたまった ホコリつまりハウスダストと 死滅したダニの死骸は乾燥によって 一気に舞いだします。
これこそまさに最強のアレルゲンです。 ダニ・ハウスダストは発作の 一番の原因になりますね。
しかも、夏中調子が良いからと 吸入など気管支メンテナンスをしていないと、 気管支の内部がガサガサした状態に なっている事も多くあるようです。
つまり炎症を引き起こしやすい 状態となっているのですね。
そこに、アレルゲンが飛び込んできて ガサガサした内部にくっつき炎症を 起こしひいてはアレルギー発作を起こします。
更に、爆弾低気圧つまり台風のような 強力な低気圧が来ることで 気圧が変動した弱った気管支は 一気に発作を起こします。
これが9月の台風シーズンの 喘息重症発作のメカニズムの一つ になっています。
日頃からのメンテナスの重要性と、 乾燥前に一度拭き掃除をして 家じゅうのホコリを取り除いておくと 9月も辛い発作を起こさずに 過ごせるかもしれません。
夏の終わりに大掃除は良い方法ですね。
何事も不調になってから元に戻す労力より、 今、調子が良いならそれを継続させること の方が楽にできるはずです。
でも人間は調子が良いと のど元過ぎれば何とやら、 ちょっと忘れがちになりますから、 「継続は力なり」で ご自身の体調管理、 元気でいられることは当たり前ではない!
身体からの日々のメッセージや 変化に気が付いてあげて下さいね。
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